IPA:確実にウイルスを削除することが可能 |
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リカバリをしても消せないウィルスもあることを隠さないでください。 確実ではありませんよ? ワンクリウェアなら確実に消せます。 でもね、IPAさん。 『ウィルス』 なんでしょ? システムの復元が何をする機能なのか、書いておきますからリンクをクリックしてください。 |
IPAさんは 『リカバリ』 とだけお書きなんですけど、リカバリに種類があることはご存じなんでしょうか。 Windowsシステムファイルとレジストリ情報だけを書き直すのもリカバリですし、HDDのFAT情報を消す論理フォーマット (クイックフォーマット) をした上でOSを再構築するのもリカバリですし、HDDを可能な限り白紙にする物理フォーマットをした上でOSを再構築するのもリカバリです。 (HDDを完全に白紙にする 『ローレベルフォーマット』 は、PCからは実行できないようです。) アンフォーマット可能なフォーマットでは、ファイル自体はHDD上から消えていません。 ことワンクリウェアについては、ただレジストリを書き直すだけでその影響から解放されますから、どのリカバリでもかまいません。 また、正しく使えば、システムの復元でも復旧できます。 けどね。 IPAさんは、『ウィルス』 とお書きです。 ウィルスはやっかいなんですよ。 ウィルスは、まぁ何をしても消えるものもありますけど、論理フォーマットでは消えてくれないものがあります。 私の経験では、その昔、ダイヤラーに感染した時に、論理フォーマットでは消えてくれませんでした。 ダイヤルアップで接続していた時で、これには困りました。 結局、時間をかけて物理フォーマットをして解決できました。 ウィルスと言うからには、ここまで考慮しないといけないと思いますよ。 ワンクリウェアとウィルスを一緒くたにしないで、ちゃんと 『ワンクリウェア』 と呼びましょうよ。とっくに一般に認知された用語なんですし。 そうすれば、余計な恐怖を閲覧者に与えないで済みますよ? ワンクリ業者の応援をしているなら、そりゃウィルスと書かないといけませんけどね。 |
システムの復元について |
さて、お約束ですから、システムの復元が何をするか、について書いておきましょう。 マイクロソフトサポートページ(XPの場合) 市販ソフトをインストールしたことで正常に動作しなくなった場合は、〜〜 インストール前の正常な状態に即座に戻すことが出来ます。 これが本来の使い方です。 『ある1つのアプリケーションによる、1回の変更』 を復元してくれるんですね。 複雑に変更を加えられた場合には、正しく元の状態に戻らないことがあります。 特に、システムの基本的な部分にも関与しているセキュリティアプリによる変更があった場合には、元に戻せない場合が多いものです。 セキュリティアプリはインターネットに接続する以上必須のアプリですから、本来なら全てのPCにインストールされていて然るべきアプリです。 マイクロソフト FAQ システムの復元では、Windows のシステム ファイル、レジストリ設定、およびコンピュータにインストールされているプログラムが変更される可能性があります。また、コンピュータ上のスクリプト、バッチ ファイル、およびその他の種類の実行可能ファイルが変更される場合もあります。ドキュメント、電子メール、写真、音楽ファイルなどの個人用ファイルは変更されません。 ですから、セキュリティアプリの定義ファイルやその周辺の 『セキュリティアプリにとって必要なドキュメントファイル』 は放置されます。 でありながら、レジストリ情報やセキュリティアプリのプログラム自体は復元ポイントに巻き戻ってしまうのです。 その結果、アプリ側では整合性が取れなくなって、正常に動作できなくなってしまいます。 セキュリティアプリはシステム起動時にいち早く動作を開始するようセットされていますから、これがトラブルを起こすとPCを起動できないという事態に陥ることになります。 これはセキュリティアプリに限りません。 よくある事例として代表的ですからセキュリティアプリを挙げました。 プログラムとドキュメントの整合性が崩れることでトラブルに陥るアプリ全てについて言えることです。 アンチウィルスでは、新種ウィルス対応のため、度々エンジンを更新します。 もちろん、定義ファイルも新エンジンに対応して更新しています。 その整合性が崩されて、予期せぬトラブルに陥るのです。 他に、OfficeやIMEなどもシステムの復元でトラブルに陥る恐れがあることが知られています。 |
システムの復元で、うまくワンクリウェアから解放されて、PCにもトラブルが起きなかったなら、それは僥倖と言えるでしょう。 ラッキーでした。 ただね、広報する立場としては、安易に復元を勧めちゃダメですよ? 復元を使うためには、条件があるのです。これを本文中に書いておかないといけませんね。 |